旨み調味料

私はこちらのお店には訪れたことはないのですが、後にちょっとしたお話を綴らせて下さい。

↓     ↓     ↓     ↓     ↓

とある新聞社の食堂のおばちゃんであった山口恵以子さんという作家さんが書かれた小説の中で、「お姉さんと同じぬか床を使っているのに、お姉さんと同じようにしているのに、味が違う」といわれるお漬物の話が出てきます。

こちらは小料理屋を経営していた姉が失踪し、その妹が店で出す漬物の糠床を管理し、姉のお店を代わりに切り盛りするというくだり。

何度いろんなことを試してもお客様からは「似ているけどなんか違う味。」と言われ、悩む日々。

妹はどうにかして、その店のお客様に姉と同じ味の漬物をお出ししたいと考えますが・・・。


話の結論はこうでした。

「お姉さんはお客様に漬物を出す時、L-グルタミン酸ナトリウムを主成分とするうま味調味料を少しふりかけていた。」

やっと謎が解けて喜ぶ妹・・・


さて、私の実家ではそういった旨み調味料を置いていたことがなかったような気が致します。

大人になってからもその存在は知っていたものの、積極的に摂取しようとは思いませんでした。

こちらの会社の株などをお持ちの方々には申し訳ないのですが、私も「身体に悪いのでは?」と思っていた者です。

かつてマクロビオティックの敬虔な信者だった私、当時からお食事に関しての情報は膨大な量で吸収しては捨て、捨ててはまた新しい情報が溢れかえり・・・

結局は「度が過ぎてはいけないこと」と「バランスよく食べる」に尽きるのではないかと思います。

サプリを飲んでもその殆どは尿で流れるものだと思いますし。


この旨み成分とされている調味料によって、私の下手くそなお料理の味がどう変わるのか?

実験したいのでした。

一個だけ買いたい。(笑)

ちゃんとダシをとりたいものですが、以前あの有名な「なだ万」のご主人が紹介されていた「万能だし」を作ったきりで、後はズルズルになってしまいました。

化学調味料も使ってしまう。

そういった化学調味料を使わないほうがよいとされているマクロビオティックの記事も仕事で依頼され、書いたこともあるというのに!


しかし、私はこう思います。

昨今、食へのこだわりで「摂ってはいけない危険なもの」とその手の調味料や食品に関し、意識が高いと申しましょうか、非常に気を遣っていらっしゃる人も多く存在しますが、世の中の全て(食品だけでなく)から身体に毒といわれるものを排除出来ないのではないでしょうか。

出来るだけそういったものは摂らないように心がけるのは悪いことではないですが、あまりに神経質になりすぎて、お買い物に行っても買うものがない、口に入れる時にも疑心暗鬼ではせっかくのおいしいお料理を楽しめなくなるのではないかと。


そして「結局、旨み調味料って本当に身体に悪いの?」という問題ですが、件の小説のくだりに出てくる商品名は伏せますが(こちらをお読み頂いている皆様は「あの商品だな。」とお気づきかと思われますが、たぶんそれで正解?!)主成分であるグルタミン酸ナトリウムは、食品衛生法で定められた安全性試験をすべてクリアしているのだそうです。

さらには世界保健機関(WHO)と国際食糧農業機構(FAO)の合同食品添加物専門会議(JECFA)や 欧州共同体(EC)の食品科学委員会(SCF)によって安全な食品添加物として使用が認められているのだそうです。

但し、アレルギーがある人やぜんそく患者の摂取は、体調やその持病の悪化を招く恐れがあるため注意しなければならないのだそうです。

*こちらの情報は更新される可能性があるかもしれません。

こういった食品及び調味料を摂取する場合、健康に不安がある方等は特に医師や専門家に相談・指導の下でお願い申し上げます。

万が一何か問題が生じても当方は一切の責任を負いません。

ご了承下さいませ。


つたない文をお読み頂きまして誠に有難うございました。

皆様、今週もどうかご無事で素敵な1週間をお過ごし下さいませ。


Foodie ~ お箸の上げ下ろし

てすと Top foodie 詳細は後程。